タツおうのテンカラ万歳‼

朝起きると、また雨が降っています。
ここ最近の梅雨の無い渇水の年を考えると、必要不可欠な恵みの雨であることは間違いないのですが、釣行日が雨だとつい目先しか考えないで、『なんでたよ！』って思ってしまうのは、わがままですね。


[梅雨の峠の山頂の眼下は雲におおわれて…]

テンカラ女子Ｙさんを乗せて、待ち合わせの場所へと向かいます。
到着すると、川の水は少々高く笹濁りですが雨は降っておらず、悪くはないコンディションです。
まだ誰も着いていないため、一度待ち合わせ場所を離れてＹさんの日釣遊魚券を購入して戻ると、時を置かずにノムリエＴさんが到着しまいました。
ＹさんはノムリエＴさんと久しぶりなため挨拶を交わしていると、その最中にテンカラ２年生Ｍさんが到着しました。
今回は、４名でのテンカラ釣行なのです。
釣れなくても楽しめそうなメンバーです。



最初から言い訳気味なセリフでしたが、私とノムリエＴさん以外は釣っていただかないといけません。
テンカラ大王石垣先生から教えを受けた４名ですが、私とノムリエＴさんは一日の長にあたるため、今回はホストになり二人に釣ってもらわないとなりません。
そうでないと石垣先生に胸を張って報告ができないですよね。

ノムリエＴさんがＹさんに、そして私がＭさんについてスタートしました。
Ｍさんは前週に石垣先生の個人レッスンを受けて、キャスティングはキレイな弧を描いて、毛バリを飛ばします。
しかし前回と違い、広々とした渓で渓流テンカラZLを3.8mにして、前回より長い仕掛けで振っているせいか、流している糸がレベルラインまで水に浸かっているため、毛バリが自然に流れていないようです。
その辺を指摘しながら遡行を続けていると、Ｙさんに釣果があったとノムリエＴさんがやってきました。
そして見本と一投すると、見事イワナを釣り上げました。


[一投で決めた名手ノムリエＴ]

ネットインの振り返った時のドヤ顔はちょっといただけなかったですが、一投で決めたのは『ノムリエＴここにあり！』と抜群の存在感を示しました。
少し『そこに入っていたなら先に打てばよかったなぁ』と思ったりしましたが、かくいう私もＭさんの前に釣ってしまっている訳で…
石垣先生に私がしていただいたように、川の中に入り、釣れる基本ポイントと流し方をＭさんに説明しました。
そして少々遡行をすると、Ｍさんにも釣果がありました。


[自然渓流初ヤマメおめでとうございます!!]

あまり活性が高くない状況の中で、絶対に釣ってもらいたいと私自身が勝手にプレッシャーを感じていたので内心ホッとしたのも事実ですが、それよりもＭさんの釣果が、自分の釣果以上に喜びを感じることができました。



ランチを済ませて、別の支流に変えて午後の部をスタートしました。
この支流は狭いので、大きく二手に分かれて上流からノムリエＴさんとＭさんが、下流からＹさんと私が釣り上がりました。
ボサっている下流部分なので、Ｙさんには仕掛けを短くするように指導します。
川幅の無い渓では、長い仕掛けよりも短い仕掛けにして、アプローチに気をつけながら正確にポイントに向けて毛バリを落とす、これも石垣先生の教えです。

仕掛けを短くしても、ボサではＹさんキャスティングに苦労をしています。
それよりも私が思うのは、人気の渓なので先行者が必ずいるので難しいかなと思っていました。
しかしボサを抜けて、開けた部分で釣果がありました。


[教えの通りの泡での釣果です!!]


[慎重に写真を撮るＹさん]

その前の釣果で、写真撮影の準備中に逃げられてしまったＹさんは、慎重に写真を撮って優しくリリースです。
この釣果も石垣先生の教えで『泡を打て!! でもあわてて打つな！ 明日に向かって…』の通りのポイントから出した釣果です。
詳しくは、つり人社から発売されている「テンカラHitVision」をご覧下さい。



その後、夕マヅメでの爆釣を期待して、暗くなるまで頑張りましたが不発に終わり、竿を納めました。
雨も降ってきたので、広い駐車場をお借りして、皆で今回の反省と今後のスケジュールを話し合い(というか雑談？)、解散しました。


[集合写真を撮れば良かったな]

今回は、「サンスイトラウトフェスタ」で石垣先生に影響されて(ウイルス感染？)、一昨年の「北の安曇野渓流会」で石垣先生の講習を受けて、テンカラを始めたテンカラ女子のＹさんと、昨年の「小菅川テンカラ教室」の石垣先生の講習からテンカラを始めたＭさんとの釣行でした。
私もノムリエＴさんも同じですが、石垣先生のテンカラウイルスに濃く影響を受けてます。
新たに石垣先生によって着火された二つのテンカラの火が、また大きく燃え上がってきました!!
と思い込みかもしれませんが、個人的にとても充実した釣行でした。
次週の「北の安曇野渓流会」でお会いする石垣先生に良いお土産話ができました。
いや話だけでなく甘い物も忘れずにご用意いたします!!





テンカラ万歳!!