人生初めての手術をしました。 膝にメスを入れました。 リハビリが大変とは聞いていましたが、こんなにハードな筋トレを中年の身体に課せられると想像していませんでした。 完治 まで仕事を休めるはずもなく、睡眠時間をけずって起床直後と就寝前の毎日2回、休日は平日以上の回数、回復のための筋トレに努めました。 このような努力の全ては、この日のために…。
[セルフタイマー使っちゃいました]
当初から目標にしていたお盆明けの復帰に予定通り到達し、今年初のテンカラへ向かったのは群馬県の管理釣場、赤久縄さんです。 私にテンカラの楽しみ方を教えてくれた管理釣場です。 復帰の第一番には前記の意味もありますが、魚影が濃くてキャスティングだけでなく、あたりから合わせと取り込みまで、多くの回数を得られるので、調整にはもってこいです。 あと久しぶりのテンカラなので、やっぱり釣りたいですよね。 新しくしたベストを含めたテンカラ道具を車に積み込み、赤久縄さんへ向かいました。
道中に帽子を忘れたことに気付き、雨の予報もでていたので少々遠回りをしてワークマンで帽子を購入。 たまたまツバの正面から雨が落ちないアイデア商品をがあったので迷わず選べたので、寄り道は最小限におさえることができました。
釣り場に着いて準備を終えましたが、いつものようにはやる気持ちはありません。 むしろ完治していない左膝(全治12ヶ月)で十分に整地されていない道が歩けるか不安です。 一歩一歩確認しながら、でこぼこの降り道を歩きます。 想像していた以上に安定してます。 しかし、まだ階段が普通に歩けるようになった程度、安心はできません。 歩きの確認の次はキャスティングです。 先ずは降りたところで竿を伸ばして振ってみます。 魚がいるところに打ち込むので、釣れてしまいます。 久しぶりの魚の感触よりも、いまいちキャスティングがしっくりこないことの違和感が強く残ります。 「まぁとりあえず行くか」と自然渓流エリアへと足を運びました。
[やっと戻ってきましたよ]
岩場を歩くのも一歩一歩を確認しながら歩きます。 なかなかの安定感に筋トレの日々が思い出されます。 しかしながらキャスティングの違和感がなくなりません。 そういえばキャスティングのコツは「竿が曲がる元のところを竿先のイメージで振る」と言っていたことを思い出し、そんなイメージで竿を振ってみると「あら不思議」一発でキャスティングが
安定しました。 なんとなくではなく、言語のアクションで安定したのは今後も安心です。 キャスティングが安定すると距離感が掴めるので、積極的にポイントが狙えます。 やはりテンカラはキャスティングが大事ですね。
キャスティングがあまくても魚影が濃いのでスジに流れれば釣果はあります。 確認が一番の目的でしたので、釣果に嬉しさはありますが、頭の中ではキャスティングや立ち位置・ポイントのようなテンカラの理屈や、岩場を歩く足の使っている筋肉の場所や日々のトレーニングの意味など、いろんな理屈が飛び交っていて、今釣行は釣果が二の次みたいです。 しかし、あまり放流をしない域に入ったとたん、釣果がピタッとなくなりました。 そうなると釣果を求めるみたいです。 何通りかポイントや流し方を変えて魚の反応を見ることにしました。 瀬脇や駆け上がり、層も底から流しても反応してくれません。 そして表層を流した時に水面まであがる魚が見えました。 しかし毛バリ手前で反転して見えなくなりました。 今は表層かと、昨年から仕掛けについていた毛バリを外して、逆さ毛バリにつけかえました。 そして水面を誘うように引いてくると「バシャッ」と今度はしっかりと毛バリを咥えました。 迫力のある出方もそうですが、今の魚の状態を探って予測の通り魚をかけること、これはテンカラの醍醐味だと自己満足に浸ります。
[こんなところで]
[こんなイワナが]
また、水面から突き出している岩があります。 その岩の下にイワナがいると予測をして、岩の脇を毛バリが流れるように川の流れを読んで、岩よりも少し上流に毛バリを落として流します。 そして毛バリが岩を通過して岩側に引かれた直後「ズンッ」とイワナ特有のあたりです。 この狙ったところでイメージ通りに魚をかけることも、またテンカラの醍醐味だと自己満足に浸るのでした。
疲れを感じてはいなかったのですが、左足の反応に少し遅れがあらわれはじめました。 最近感じる筋肉の入りの遅れです。 久しぶりのテンカラの楽しさに疲れを忘れたみたいです。 食事も取っておらず、空腹も一緒に忘れてます。 疲れて転ぶ前に、食事をして帰りましょう。
[食事も楽しみのひとつです]
食事はもちろん赤久縄さんです。 いつもの鴨肉ともりそば、そして久しぶりのテンカラにノンアルビールで乾杯です。
今季も残りあとわずかですが、今季中に復帰を果たすことができました。 日々のリハビリ(筋トレ)を続けたから復帰できたのですが、毎日続けられたのはテンカラがしたいからです。 このような趣味に出会えたことは幸せです。 これからは、もっと安全に渓を歩けるように、そしてその体力筋力を維持して末長くテンカラで楽しめるように、リハビリ(筋トレ)に励みます。 しかし、手術後完治みで12ヶ月ですが、まだ7ヶ月しか経過していません。 先ずは完治に向けてのリハビリ(筋トレ)ですよね。
※当然のことながら釣行の復帰は、医師にも理学療法士にも許可をいただいてます。
テンカラ万歳!!
復帰ばんざーい!!