群馬管理釣場 2021年6月26日 ~テンカラ再始動~

タツおう

2021年06月29日 00:22



社会情勢から釣行を控えていたのかもしれません。 社会情勢の影響で、少しでも会社に貢献をしようと、休日返上で動いていたということもあります。 なんだかんだと、行けないのか行かないのかわからないまま、月日が流れてしまいました。 しかしながら、この状況下で会社に貢献できたと認められるような花火を上げることができたのは、良かったのではないでしょうか。
とはいえ、テンカラの最盛期に自宅の狭い部屋でパソコンのキーボードをつついて過ごす休日では、ストレスも溜まる一方です。 ストレスで崩壊寸前の精神を癒すべく、清流のせせらぎと力強い木々に囲まれながら、お魚さんと戯れに行ってきました。


[久しぶりの渓は渇水]

そして向かったのは、行きつけの管理釣場「赤久縄」さんです。 シーズン中にお伺いするのは久しぶりです。 なぜ「赤久縄」さんだったのかというと、久しぶりの自然渓流で魚を掛けると、緊張だか慎重だかC調言葉に騙されて、バラす可能性が非常に高いのです。 これがシブい日だと、バラし3でボウズってことも考えられます。 そういう下手を少しでも防ぐための、実戦演習みたいなものですね。 あと釣っていなかったので、いっぱい釣りたいって願望もあったりもしてます。



受付を済ませて、ルアーフライエリアへそそくさと移動。 いつもは降りたところで少し遊んでから自然渓流エリアへと向かうのですが、今回は直接自然渓流エリアに入りました。 テンカラに飢えていたのでしょう。 久しぶりだから慎重なのか、枝や枝から生まれた新しい葉の隙間を縫ってのキャスティングもビシッと決まります。 昔というほど昔ではない二ヶ月前のことですが、キャスティングは体が覚えていると表現してもよいのでしょうか。 むしろ久々だからか、いつもよりも丁寧なキャスティングになっている気がします。 流し方も丁寧だから?、ではなく魚影が濃いから直ぐにヤマメです。 そして立て続けにヤマメラッシュです。 9寸の立派なヤマメも出てくれました。 久しぶり竿から伝わる魚の感触に興奮しっぱなしです。


[ネットを忘れて備えのネットを使用]

爆釣の区間は、直接放流をしている区間です。 一定の区間を超えると、そこからは遡上した魚しかいない自然と非常に近い環境になります。 しかし、いつもは魚が濃く、いたるところに魚影が見えるのですが、今回は全く見えません。 そして、アタリもさっぱりなくなってしまいました。 先行者の存在も考えましたが、ここは人間ごときに怯む魚ではないし、渇水だから遡上していないのかと考えながら進むと、先行者の影が見えました。 その先行者とは、川鵜です…。 私の姿を確認すると、川鵜は大きな翼を拡げて飛び立っていきました。 中間区間に全くアタリが無かったのは、川鵜が原因だったのでしょう。 先行釣人はいないはずです。 私がクモの巣だらけなので…。

個人的に「赤久縄」さんの自然渓流エリアを三分割に考えてます。 まず最下流の放流区間と、遡上した魚がかたまってマスだまになりやすい中間区間。 そして、本当の自然渓流にも感じる最上流です。 中間区間から最上流へは、竿を畳んで高巻きをすること、大半にボサが被っていて投げにくいこと、高低差が激しく遡行が難しくて体力を奪われることを理由に数年入っていません。 今回は復帰戦なので、ルアーフライエリアの最上流まで行こうと思います。
高巻きをしたところに丸木橋がかかっていたのですが、流されてしまったようで、渡涉をしてポイントを目指します。 ここからは、ルアーフライエリアの最上流に位置する、エサ釣エリアから落ちてきた魚もいますが、ほぼ自然返りをした渓魚が大半を占めてます。 希に大型のニジマスがかかり、ボサの中で往生することもある、なかなかの手強い場所です。 何故数年入らなかったかというと、やはり体力の問題でしょう。

自然返りした渓魚なだけあり、しっかりポイントに入れないとアタリはありません。 丹念にポイントをついていくと、本日初のイワナが出てくれました。 高低差のある区間、いままでとうってかわってイワナの釣果が続きます。 短い平坦のたるみに毛バリを落とし、中層を流すと、スッと糸が沈みました。 すかさず合わせると、ズッシリした重みが竿にかかりました。 重いと感じたのは束の間、糸を強い力で引っ張り竿をしならせます。 上には低い木の枝が被っているため、テンションを張りながら、頭上に空間がある優位な場所へと誘導をして、魚の疲れを待ちました。


[そしてあがった尺イワナ!!]

なかなかのファイトに満足感を得て、小休止の一服を嗜みました。 そして遡行を再開すると、また尺イワナです。 管理釣場とはいえ、この区間での尺イワナは嬉しい手応えと、今後の自然渓流へ向けた良い経験になりました。
自然渓流エリアも終わりに近づくと、通常の瀬が続きます。 そこでは、またヤマメや自然返りの引きの強いニジマスで楽しませてもらい、ルアーフライエリアのゴールへ到達しました。



今回は、久しぶりということもあり、満足できる釣果も得たので、自然渓流エリア一本で竿を納めました。 もちろん体力が一番の要因ですね。 時間もちょうど良く、管理棟で久しぶりの赤久縄蕎麦です。 しかも贅沢に鴨肉とノンアルビールを頼んで、心地よい疲れを癒しました。


[テンカラ再始動に乾杯!!]

今回は、久しぶりのテンカラだったので管理釣場を選びましたが、いつもより適度にシブく、自然渓流への練習には最高の環境でした。 取り込みの練習も数多くできましたし、ボサでの大物は得難い実戦経験です。


[ストレートライン用マーカー]

アタリを取るのは簡単でした。 フジノラインさんのストレートライン用マーカーのブライトオレンジをレベルラインとハリスの間に付けていたからです。 このブライトオレンジのマーカーは、晴れて逆光になっても、木陰の薄暗いところでも良く見えます。 近視で老眼だけどつぶらな瞳の私でも、しっかり見えます。 見えるので、層もきっちり決めて流せます。 先日、このマーカーの開発に携われたテンカラ大王に、マーカーの付いた仕掛けを丸ごといただきました。 その仕掛けを今回そのまま使用させていただきました。 写真の通り購入したので、マーカー付きで長さ違いの仕掛けを準備しようと思います。
アタリがわからない方や、レベルラインの末端が見えづらい方は、これを使うと釣果が変わると思います。 一度使ってみて下さい。





テンカラ万歳!!





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