山梨小菅川 2020年8月1・2日 ~私をキャンプに連れてって2~

タツおう

2020年08月11日 21:24



早くもT部長のソロキャンプの送迎がありました。 今回の場所は、奥多摩のすぐ隣の小菅村です。 東京と山梨の県境を越えたところなので、私にとっても近い気軽な場所、ホームリバーのひとつにさせていただいている場所です。 T部長のソロキャンプ同行「私をキャンプに連れてって2」は、この小菅村を舞台に物語が繰り広げられました。


[久しぶり小菅フィッシングビレッジさん]

先ずはテンカラです。 前回は初めてなのに自然渓流で、当然のボウズを食らわせてしまった反省を踏まえて、今回は管理釣場を選択しました。 テンカラ大王を講師にお迎えして、過去五回開催された「小菅川テンカラ教室」のメイン会場になった小菅フィッシングビレッジさんです。 小菅フィッシングビレッジさんさんは、小菅川を利用して、区画を作ったエサ釣りと、ポンドみたいな弛みや自然渓流に近い流れでの疑似餌エリアに分けられた、魚影の濃い管理釣場です。 ここならば、T部長にもテンカラの楽しさをわかっいただけるだろうと、自信を持って向かいました。



首都高を経由して中央道に入ると、速度ゼロまで数度ある渋滞です。 早朝でも中央道は車が多いですね。 あと1時間出発が遅かったら大渋滞に巻き込まれていた中央道をおりて、1時間もかからずに到着した小菅川は、びっくりするくらいの増水中です。 この日に梅雨明けはしたのですが、前日まで毎晩大量の雨が続いたようです。 前回の小菅川よりも、濁りが強く比べられないくらい早い流れです。 小菅川本流を利用した小菅フィッシングビレッジさんも、釣り場は同じく濁りが入った早い流れです。 釣れるかどうか少々不安になりながら、半日券を購入して車で川へとおりていきました。

釣り場は、コンディションが悪くてもお客さんは入ってます。 好きな人は好きですね。 少しキャスティングの復習をしてから、人のいない流れのあるところへと移動をしていきました。 いつもは、ところ狭しに泳いでいる魚も、この日は確認することはできず、ポイントらしきところに毛バリを落としていってもらいました。 すると、流芯の脇の流れの緩いところで、水中での反転が見えました。 『これはいけるかも』と思い、おおよそ同じ場所に毛バリを落としてもらいました。 そして『アタリッ!』合わせが遅くてバラしてしまいました。 私も『アタリ!』の言葉が出るのは、自分が合わせるタイミングなので少し遅いようです。 自分が釣る時よりも真剣に見るラインが、また不自然な動きをしました。 『アタリ!』と言うタイミングが遅かったのですが、かかりました。


[T部長のテンカラ初釣果!!]

やはり合わせが遅かったのか、あまり毛バリでは見られない、毛バリを飲み込んだ状態になり、キャッチ&リリース券だったのでハリスを切ってリリースしました。 ここからがT部長の独壇場でした。 周りがあまり釣れていない状況で、ひとり釣りまくってます。 アタリも自身で分かるようになり、テンカラの楽しさを理解いただいたようです。 T部長の大漁釣果と、テンカラを楽しんでくれたことに、私も大満足させていただきました。



昼食はもちろん廣瀬屋旅館さんの焙り豚バラ丼の大盛です。 T部長にもお勧めして、二人共満腹でした。 食事をすませたら、T部長を玉川キャンプ村さんにお連れして、私は小菅川源流へと向かいました。 小菅フィッシングビレッジさんでは、お昼頃には少し濁りが晴れてきたので、源流域は多少増水していても知れているだろうと、普通の短パンに足袋の軽装なスタイルで川へと降りました。 川を見ると予想と反して、水が高いだけでなく先週よりも早く流れてます。 とりあえず浅いところの渡渉を試みましたが、深さ膝下でも水圧の水しぶきにより、短パンの股下まで濡れて、恥ずかしい染みになってしまいました。 これは川を舐めているゾと、浅はかな自分に反省して、早期撤収しました。


[締めの蕎麦だけの写真でごめんなさい]

本日は久しぶりに廣瀬屋旅館さんに宿泊です。 いつもより早いチェックインをさせてもらい(いつもは遅くまで釣っているので…)、ゆっくり湯船に浸からせていただいてから、お楽しみの夕食をいただきました。 ビールは地元のクラフトビール、ファーイーストブルーイングさんのIPA樽生です。 廣瀬屋旅館さんの美味しい料理にも合い、お腹も心も満たされました。 食後は廣瀬屋旅館さんの若旦那との談笑を楽しみ、夜がふけていきました。

翌朝、これまた美味しい廣瀬屋旅館さんの朝食をいただいて、源流へと向かいました。 夜も降らなかったし水量も少しは減っているだろうと、降り立った川を見たら前日と変わらない水量と流れがありました。 しかし、前日とは装備が変わりウェーダーを履いています。 そして早い流れの渡渉から始めました。


[すごい流れです!?]

流れが早いとポイントは絞られます。 しかし、流れの緩いところはほとんどありません。 とりあえず際を中心に攻めましたが、反応が全くありません。 釣れる気配が無いまま遡行を続けると、倒木により迂回を余儀なくされました。 迂回のために一時畳んだ竿ですが、先を見ても次の良さそうなポイントが見つかりません。 もう心が折れている私は、この流れの川を戻りたくなく、崖を登って道路に出ました。 その後、前日に放流したと言われたC&Rに行きましたが、もっと流れが早くてヤル気がおきず、約束の時間より早く玉川キャンプ村さんのT部長の元に向かいました。



約束の時間より1時間早くお迎えに行った玉川キャンプ村さんでは、のんびり朝の一時を過ごしているT部長が、私のデリカわを確認するとビックリの様子です。 理由を説明して、まだゆっくりしていて欲しいと言っても、T部長は片付けを始めてしまいました。 そして予定より早いチェックアウト、荷物をまとめて帰路へとつくのでした。


[必ず寄りたい道の駅こすげ]

長い梅雨が明けた週末でしたが、梅雨の長い降雨の影響により増水した川河…。 全く太刀打ちできませんでした。 唯一の救いが、T部長がテンカラを楽しんでくれたこと、コンディションの悪い中で爆釣してくれたことが、嬉しい結果でした。 覚束ない教え方で、よく釣ってくれましたと感謝してしまいます。 少しばかりは、教わる側の気持ちと言いますか、初めて毛バリで釣れた気分を思い出させていただきました。 おそらく次回も「私をキャンプに連れてって3」もあることでしょう。 少しづつでもテンカラの魅力を理解いただくと共に、私のテンカラを教える経験も上げてもらえると確信して、小菅村を後にしました。

その後、T部長を送って帰宅したのがお昼過ぎです。 自宅でランチを食べて、床屋さんへも行くことができました。 早く帰ったのは、時間を得した気分です。 充実した時間を過ごすのは、心の贅沢ですね。 どんなに充実してても楽しくても、苦しくても悲しくても、得した気分と同時に時間だけは誰でも平等だと改めて感じました。 平等であれば、時間を得したと思える充実した時間を多く過ごしたいですね。 それは自分の心の持ちようだと、不惑半ばを過ぎた、中年小僧が呟いたとさ…。





テンカラ万歳!!






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