群馬管理釣場 2020年12月5日 ~殿下も凍える冬の渓~

タツおう

2020年12月08日 22:17



12月第一週の土曜日です。 例年なら川越親水公園でサンスイさんが開催されているトラウトフェスタがある日です。 しかし、今年は残念ながら中止になってしまいました。 毎年、サンスイトラウトフェスタのシマノのブースにいらっしゃるテンカラ大王へ年末のご挨拶なのですが、今年は無理か…。 と思ったら、なんとテンカラ大王が東京にいらっしゃいました。 テンカラ大王の宿泊されているホテルを調べて、早朝から出待ちをさせていただきました。


[令和初テンカラ大王群馬降臨]

そんなストーカーまがいな話は無く、石垣先生が東京にいらっしゃるなら、群馬の管理釣場へ行きましょうと、土曜の朝の暗い時間に待ち合わせ、一路群馬県へと向かいました。 出発時に降っていた雨も、目的地に近づくにつれてやんでいき、高速を降りる頃には降った形跡も無く、見上げると晴天です。 気持ちの良い天候の中、到着して車を降りると寒い…。 停まっていた車のフロントガラスが凍ってます…。 私が体感する、今年一番の冷え込みです…。



温かいお茶をいただきながら発券を待ち、冬季価格になった券を購入して、お目当てのルアーフライエリアへと移動しました。 駐車場で地元高崎のTさんと、同じく地元の若手Sさんと合流して、早速釣場へと向かいました。 先ずは、降りて直ぐの橋廻りで活性の確認です。 水面でも直下でも、そこそこ出てきます。 寒くてもいけるかなと、自然渓流エリアへと足を進めました。 しかし、自然に戻りかけている渓魚は、なかなか毛バリに反応せずに、底にべったりです。 石垣先生もあまり釣れず(しっかり釣ってはいますが)、寒さで魚も人も活性があがらないので、一同日の当たるポンドへ降りることにしました。


[寒い渓流で竿を振るテンカラ師]

冷えこむ環境で、ひとり活性があがっていたのは、若手Sさんです。 Sさんは、中学生の頃に石垣先生の教えを受けて始めたテンカラ、経験10年を超えるベテランのテンカラ師さんです。 上を見ながら枝をあおっているSさんを見たので、木に引っ掛かったのかと思い手伝おうとすると、他の釣り師の引っ掛かかった毛バリ(フライ)を回収していました。 Sさん曰く、毛バリは巻くものでも買うものでもなく、拾うものだとのこと。 木には葉が落ちて、見つけやすく回収しやすい冬場がいいと、喜んで多種多様な毛バリ(フライ)を回収していました。 なんとも財布にも釣場にも優しいテンカラ師です。



ポンドでは、テンカラ毛バリを見ることが少ないのか、4人でバカバカ釣って、魚の感触を楽しみました。 しかし、あまり釣れると動きが少なく先ほどの自然渓流エリアの寒さと重なり、徐々に体温が奪われ「暑がりジェイソン」の異名を持つ石垣先生も寒いとのこと。 一旦暖を取るため早い昼食にしました。


[鴨肉の炭火焼き]


[温かいきのこうどん]

昼食は、管理棟です。 皆さん暖かい蕎麦でしたが、私は久しぶりにうどんで体温を復活させました。 また、炭火の暖も体温復帰の助けになり、その炭火で焼いた鴨肉も美味しくいただきました。 美味しい食事で体温を取り戻した一行は、また釣場へと戻りました。



ルアーフライエリアに戻ったら、もちろん自然渓流エリアへと向かいます。 先行者はいましたが、朝よりは魚の反応も良い感じです。 しかし、期待していた瀬での釣果はあまり得られず、春先の寒いテンカラと同様に、深い淵に沈めると出るような感じです。 満足とまではいきませんでしたが、釣れはしたので冷える前に陽当たり良いポンドへと移動しました。


[陽のあたるポンドにて]

ここで竿を交換します。 高崎のTさんと私は本流テンカラに、そして石垣先生は自ら制作に携わった、あの新竿にチェンジしてポンドの大物、あのハコスチにチャレンジしました。 午後のポンドは空くのですが、ほどほどのソーシャルディスタンスを保ってます。 大物狙いのダム湖へテンカラでチャレンジです。 長尺の竿に長いラインで挑みましたが、なかなか反応がありません。 シブさは自然渓流エリアの瀬と同じです。

反応が無いので、別のポンドへと移動をしました。 こちらは、ところ狭しと魚が泳いでいて、大型の魚影もちらほらみえてます。 毛バリを落とすと、底の方から勢い良く毛バリにアタックする魚影が見えました。 釣りあげると8寸程度のニジマスです。 リリースして第二投目も同じくらいのニジマス。 喰いは良いのですが、七寸から尺くらいのニジマスだけで、大物と言える釣果やハコスチはいっこうに顔を見せません。 小物の釣果でしたが、腕が疲れてきたので、この日は竿を納めることにしました。


[小物もOKのVARIVAS2510WB]

この日のために、大物狙いの大型の浮く毛バリと沈む毛バリを用意して、久しぶり本流テンカラを出したのですが、尺以下のニジマスのみ。 これぞオーバースペック仕掛けとなってしまいました…。



ここ数年は暖冬が続き、この管理釣場でも12月中旬くらいまでは、瀬で楽しめたのですが、今年は冬らしい冬になるのでしょうか。 せっかく東京までいらっしゃった石垣先生に季節外れの盛期のテンカラを楽しんでいただきたかったのですが、季節通りになってしまい、とても残念な結果になってしまいました。 天気予報を見ても、気温が下がっていくばかりです。 今年はこれで最後のテンカラになりそうです。


[なかなかのイワナ]

今年一年を振り返ると、世界的な環境に振り回された一年でした。 釣行数も近年に無い少なさです。 仕方がないこととはいえ、やるせない気持ちが残ります。 早く大手を振って、竿が振れる日がくることを切に願います。 年明けも、例年のイベントがことごとく中止になったことを早くも発表されています。 淋しいシーズンオフになりますが、解禁の頃には、昨年のような解禁が迎えられると信じて、毛バリ巻きやタモ直しに励みます。




テンカラ万歳!!





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