世界中が、最悪のウイルスに翻弄されている中、世間一般と同じく仕事もテレワークになり、休日も自宅謹慎しています。 もちろん、良い季節になったテンカラも、自粛している状態です。 この時期にテンカラに行けない、行かないなんて、何年ぶりのことでしょう。 そんな事を考えたら、私がテンカラを始めた頃が、なんとなく記憶の底からよみがえってきました。
一番始めの記憶は、おそらく2012年のことだと思います。
ノムリエTさんの自宅(当時は埼玉)で、毛バリ巻きを見せてもらったのがテンカラとの関わりの最初でした。 玄関先で
ノムリエTさんが『ちょっと見て』って感じで毛バリを巻き始めました。 今では簡単に巻く毛バリを使っているノムリエTさんですが、当時は時間を掛けて凝った毛バリを巻いて見せてくれました。 興味の無い私は、キレイだなとは思いましたが、自分で巻こうとは全く思いませんでした。
そして希望をしていない私に、安いテンカラ竿とテンカラ教本を預けました。 理由は
ノムリエTさんと一緒にテンカラを始めた方と疎遠になったため、一緒に行ってくれる人が欲しかったそうです。
初めてのテンカラは、秩父の管理釣場でした。 もちろん
ノムリエTさんと一緒です。 初めてのテンカラに行くにあたって、竿は
ノムリエTさんからもらった竿があり、毛バリも
ノムリエTさん作を提供してくれるとのことです。 ラインは自分で用意しました。 しかし近所の上州屋にはテンカラ用品がありません。 電話でテンカラ用品の扱いがある上州屋を聞き、都内の上州屋で
ノムリエTさんからもらった本で見た、レベルライン3.5号とテーパーラインの両方揃えました。 そして初めての釣行、ネットで調べた秩父の管理釣場に行くと、餌釣りのみで疑似餌不可の場所でした… 最初は何処の管理釣場でもテンカラができると思ってました…
とりあえず餌釣りを楽しみましたが、全く記憶がありません。 おそらく釣れなかったような気がします。 初めてのテンカラ釣行が餌釣りだけではと、帰りの通り道にある「あしがくぼ渓谷国際釣場」に立ち寄り、これが私のテンカラデビューとなりました。 2時間程度の初めてのテンカラで爆釣とはいかず、もちろんボウズでした…
2回目のテンカラ釣行は、最初からテンカラができる「あしがくぼ渓谷国際釣場」へ行きました。 私の本格的なテンカラデビューです。
ノムリエTさんからいただいたテンカラ竿と毛バリを使い、ラインは買ったレベルラインかテーパーラインのどちらを使ったのか記憶がありません。 キャスティングをノムリエTさんから教わり、テンカラをスタートしました。 今のノムリエTさんの教え方と比べると、『それだけ?』と言いたくなるくらいのレベルでしたが、当時は
ノムリエTさんも自己流で1・2年の経験だったので仕方がなかったのでしょう。 しかし、私がキャスティングで苦労していた時に、
ノムリエTさんはちょこちょこと釣果を出しているのは、やはり悔しいです。 キャスティングもろくにできないながら、釣れそうな魚を求めて場所を変えました。 すると大きなニジマス(推定40㎝強)がいます。 ターゲットをこいつに決めて、毛バリを投げました。 まだ毛バリが遠くに飛ぶのが数回に一度です。しっかり飛んだ時に、ターゲットのニジマスの反応を見ました。 そのままにしても反応が無かったので、毛バリを動かしてみると反応しました。 そして毛バリを動かす、拙い誘いにニジマスは毛バリを咥えました。 おもいっきり逃げようとするニジマス。 そして、どうしていいかわからずに竿を持つ私。 無意識に竿をあおっていたのでしょう。 すぐにハリスがブチッと…
初めてのテンカラ釣果が逃げてしまいました。
その後に、初釣果を含めた食べ頃サイズのニジマスを沢山釣りました。
当時は、釣った魚はしっかり食べて、初めてのテンカラに満足していました。 そして、その後も「あしがくぼ渓谷国際釣場」で、雨が降っても休まず続けて、また沢山のニジマスを持って帰りました。 釣れるからなのか、毛バリを使うからなのか、理由は今の自分でもわかりませんが、テンカラに魅了されたのは、この日だったことは確かです。 しかし、このテンカラへの魅了が第一段階にすぎないことは、この時の私には気づいていませんでした。
テンカラ万歳!!