栃木鬼怒川系 9月15日 [28/24] ~テンカラの名にかけて!~

タツおう

2019年09月17日 23:32



令和最初の天然河川での釣りの最後を迎える禁漁が、すぐ目の前に迫っている9月も半ばにさしかかっています。
そんな時期ではありますが禁漁間近な鬼怒川と、次回イベントに備えて川治温泉C&Rへ行ってきました。


[こんなん出ちゃいましたけど!!]

だいぶ日が短くなり、そんなに早くない出発でも薄暗い早朝です。
出発直前にノムリエTさんにメールをすると、『いま帰ってきた…』とまさかの朝帰り宣言です。
前日に飲み会があるとのことで、三依の自宅まで迎えに行く約束をしていましたが、ノムリエTさん本人も想定していなかった朝帰りだったようです。
出発メールをして直ぐに運転スタートしたため、道中の高速パーキングまでノムリエTさんの朝帰りを知らずに、日光三依地区に向けて車を走らせました。

三連休の中日らしく、順調にノムリエTさんの三依宅に到着しました。
呼び鈴を押しても返事がありません。
ノムリエTさんのメールには、寝ていたら起こしてと書いてあったので、おそるおそるドアノブを回すと、私の到着のためかカギは掛かっていません。
ドアを開けて中を確認すると、洗面所の中のドアが自然に開き、入浴中のノムリエTさんが…
今回の釣行は、体の大きなノムリエTさんの入浴シーンからのスタートでした。



まずは鬼怒川本流です。
天候にも恵まれ過ぎて、夏が戻ってきたような暑さです。
今年も良いテンカラをさせていただきました。
と思ったのも束の間、渓に降りましたが大事な竿を忘れてました…
ノムリエTさんには先に始めてもらい、降りてきた急勾配を登って車に戻り、竿を持って再び渓へと降りました。
そして、やっと鬼怒川の渓に感謝の意を込めて、振り込みを始めました。


[今の私に過剰な準備運動後の遡行]

今年も私が来るのを歓迎してくれていたのですが、いつものお魚たちのお出迎えがありません。
旦那衆にほとんど身売りされてしまったのか、全く出てきてくれません。
際を雑に、歩きながら打っていたら、いきなり10㎝くらいのイワナが掛かりびっくり!?
跳ね上げてしまって空中でバレてしまい、幼いイワナはそのまま川へ着水して逃げていきました。
年内に食を進めて、来年に備えて欲しいですね。
残暑厳しい遡行の中、アタリはこれだけで、いつものところで昼食にしました。



午後は、川治温泉キャッチ&リリース区間にきました。
ここは10月末日まで可能なため、テンカラ大王が関東まで来ていただくイベントに使用ができないかと、下見の目的で来ました。
可能な駐車スペースを地元ノムリエTさんに確認して、試釣へと向かいます。


[川治温泉C&R 鬼怒川側]


[川治温泉C&R 男鹿川側]

放流のニジマスをターゲットにマスダマに向けて毛バリを流しますが、スレているのか毛バリに反応がありません。
マスダマはあきらめて、流れにいるヤル気のあるニジマスを探しにいきました。
ヤマメとイワナのだいたいの住み分けは、おおよそ理解できるのですが、ニジマスの流れの中のつき場は知りません。
遊泳力のあるヤマメと同じポイントに毛バリを流すと…


[放流らしからぬヒレピンヤマメ]

キャッチ&リリースにはニジマスと浅く考えてました。
9月はまだヤマメやイワナが出てもいいのですね。
ポイントが良かったのか、思考が変わったからなのか、立て続けにヤマメ4匹が遊んでくれました。



このキャッチ&リリース区間は、大型も放流しているということで、地元ノムリエTさんの案内で、その大型のポイントへと移動しました。
そのポイントへと移動すると、流石にキャッチ&リリース区間のポイントです。
大勢のフライマンが竿を振っています。
フライマンが入っていないところで、『あそこにいるよ』とノムリエTさんが教えてくれました。


[この魚影をロックオン!]

前日からのハードスケジュールのノムリエTさんは、ガイドに徹してくれて大きな岩に体を預けながらアドバイスをくれてます。
表層を誘ったり目の前に流したり、大きな毛バリで誘ったり小さな毛バリを流したりと、現在の考えられる手法を試して1時間を超えていました。


[テンカラの名にかけて!]

最後に『この毛バリで』と取り出したのが、#12のタングステンビーズヘッドのアルパカ胴ハックル無し毛バリです。
この毛バリには、いままでにない反応を示しました。
しかし直前で見切られます。
『最後の最後に』と泣きのラスト毛バリに、同系の#16アルパカ胴ビーズヘッドです。
これにも反応を示しましたが、今度はこちらから見切られる前にピックアップです。
もう一度見切られる前にピックアップして3投目、毛バリが魚の口に吸い込まれることを確認した瞬間に竿を思い切り振り上げました!!

遠目に見ても上顎にしっかり掛かってます。
周りも釣れていない状況だったので、大勢のフライマンから見られていると意識してます。
テンカラ師としての意地が心を熱く燃やしています!!(過剰な意識だったのかもしれませんが…)
ノムリエTさんからは『掬う?』とフォローの言葉に『お願いします』と、ここは弱気なテンカラ師。
いや確実な釣果を得て、イベントに繋げないといけません。


[会心の大ヤマメです!!]

ノムリエTさんの掬いの神に助けられ、見事な大ヤマメを釣り上げました。
大ヤマメさんには、お疲れのところ撮影に付き合っていただき、放すとゆっくりと泳ぎながら、元のところへと戻っていきました。



イベントのために弾みをつけるとか、フライマンの中でテンカラの意地を見せるとか、いろんな欲があって粘りましたが、こんなに長時間粘ったのは初めてです。
毛バリを見切る、おそらくフライで釣られたことのある大ヤマメに対して、ヤル気にさせて毛バリに口を使わせました。
当然ながら大満足です!!

疲れた体で最後まで見守ってくれた、最後は掬いの手でネットインしてくれた、ノムリエTさんには本当に感謝です。
今度の、第七章男鹿川復活プロジェクトと、この川治温泉C&Rで開催予定のテンカラ王室秋の釣遊会2019は、楽しいイベントにしましょう!!
よろしくお願いします!!





テンカラ万歳!!







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